EVO2022 壇上までの道-後編-

GBVS2日目、POOL 2予選とPOOL 3予選

POOL 2予選はTOP96→TOP24まで。ここまで来るとTOP8壇上を否が応でも意識し始める、生き残りをかけて戦い抜く。当然ながら実力者が残っているのでとても大変。

-トーナメント表-

https://www.start.gg/tournament/evo-2022/event/granblue-fantasy-versus-1/brackets/1171358/1815168

1試合目は日本のランスロット使いでよく大会でも当たっていた強豪プレイヤー、TNT所属のスティーブンさん。


…だったんですが試合を棄権。

後でばったり会ったのでお話聞いてみたら最近はギルティをメインにプレイしててそちらを優先した、という感じ。

EVOみたいな色んなタイトルがある大会ではよくある話ですね。というわけで運もありつつその後のトーナメントも勝ち上がりウィナーズでTOP24!あと一回勝てばTOP8壇上というところまで来ました。

ここで立ちふさがってきた相手は日本のベルゼバブ使い神木Cさん。

知り合ったのはGBVSを始めてからですが、普段から一緒にゲームしたり他愛もない話したりかなり仲良くさせてもらっています。そんな神木Cさんとなんと配信台!EVOに来て遂に初の配信台となりました。

02:15:00~ TOP8を賭けた戦い VS神木C

https://www.twitch.tv/videos/1554119410

普段だとベルゼバブに対してはシスを選んでますが、神木Cさんは対シス戦を得意としていて自分はボタンチェック中も何を出すか悩んでました。最終的にはシャルロッテを選択。

なぜシャルロッテを選んだかというと、事前にシス戦はかなりやってきてるだろうなという不安と、シャルロッテならなんとかしてくれるだろうというよくわからない自信。そのよくわからない自信にかけて勝負を挑みました。

試合内容は一進一退の攻防が続く中で勝負を分けたポイント。ベルゼバブのユニソニックに対して垂直ジャンプ、これがかなり機能してました。神木Cさんは攻めるスタイルで、EVO配信台でTOP8を賭けた試合というのもあってお互いに高まっているのもあるのでオラオラと行きたい気分。

試合の最初の方でファジージャンプユニソニックや最速気味のユニソニックを多く通していたのもあるので、普段だと無敵技のホーリーラダーで切り返すんですがこの日は垂直ジャンプで対応してました。

今まで自分はやったことない対応だったんですがかなり噛み合いがよくて、読みで垂直ジャンプ置いてそれがユニソニックに確定を取る場面が多くありました。普段やらない対応というのもあって神木Cさんも試合の中で修正をするのが難しかったかもしれません。という事で神木Cさんに勝利しウィナーズでTOP8壇上行きを決めました!!

TOP8

EVO壇上。

格ゲーマーなら1度は夢見る舞台。自身初となるEVOメイン壇上はGBVSになりました。
そんなTOP8最初の試合は日本のパーシヴァル使い、静寂の炎の異名を持つとろろさん。
実況でとろとろさんと呼ばれてたりしましたが、とろろさんです。

-09:28:00~ TOP8 VSとろろ-

https://www.twitch.tv/videos/1554105119?filter=archives&sort=time

パーシヴァルにはシャルロッテをピック。

キャラ相性は決していいとは言えないけど、パーシヴァル戦は得意な方というのがあったり今までのやり込みなども踏まえて選んでいます。基本的に防戦一方になりがちな組み合わせ、とろろさんの反応やヒット確認の高さなどもあり試合は苦しいの一言。

無理やり攻めるといい事が起きないがチャンスは生まれると思いながらやっています。特に対空や切り返しに無敵技のプラッツェンを使ってくれたら攻め時、クールタイムが上がるまで無理にでも仕掛けていきます。

上手くいくときはこのままペースを掴んでという感じだけど、この日のとろろさんはかなり仕上がっていました。しかも普段よりおそらく高まっていたので、いつもよりアグレッシブな行動が多かったように感じました。

ポイントを分けたのはやはり「ミス」かなと。1試合目1ラウンド目の最後、ノーブルストラテジーを仕掛けようとしてリキャストがまだ帰ってきてなくリュミエールが暴発。ギリギリの時によくやってしまうミスでこの日も「あ~いつも通りやってしまった」って感じで思ってました。

そして2試合目ラスト、ダッシュで寄ってきたところに小パンからコンボで奥義!というところで痛恨のコンボミス。コンボミスもよくやるのでいつも通りなんだけど、個人的にはとろろさんの動きに対応し始めてたところだったのでかなり勿体なかった。普段試合中はあまり緊張とかしないしこの日もいつも通りだったとは思うけど、やっぱりどこかでプレッシャーは感じていたのかなと思う。

そしてミスは痛い、1回ならまあとは思うけど2回は許されない。当然ながら結果は負けてしまいました。もっといい試合をしたかったのもあり、とろろさんや応援してくれた人には申し訳ないと思いました。

そんな初EVO壇上の試合は苦い思い出になりました。

気を取り直してルーザーズ。

相手はスペインから来た英雄Doragoiさん、キャラはベリアルとアバベリの使い手。普段はベリアルを使うが相手がベリアル同キャラならアバベリを使うみたい。そんなDoragoiさんとほぼほぼ同じ理由で、自分もベリアル相手にはアバベリをピック。

-10:35:00~ TOP8 VS Doragoi-

https://www.twitch.tv/videos/1554105119?filter=archives&sort=time

お互い確定を取る場面が多くなる組合わせで他のキャラよりも気を使う場面が多くなりがち。自分の戦法が様子を見つつ確定を狙い、チャンス時は攻めるといった感じ。序盤は受けに回ることが多い。それに対しDoragoiさんは結構イケイケな印象で攻めたてる感じでしたね。個人的には1番いい展開に自然となりました。序盤いきなりベリアルのヴァサーゴで反応チェックを仕掛けられました。

GBVSの中段とか移動コマ投げなどは個人的には「こんなの食らわないでしょ!」と思っているのでちゃんとJUでリターンは低いけどお仕置きしました。動画で見たらかなりギリギリで飛んでました、正直危なかったです。これのおかげでヴァサーゴ択はその後ほぼないだろうなと思ったので、読み合いはかなりやりやすくなりました。試合を分けたポイントはやっぱり「確定」。

相手より多く確定を見逃さないのが重要だと思うので、攻めつつも時折敢えて攻めさせるというのが大切かなと考えています。確定を貰わないように技でフォローしなくてはいけなくなるんですが、クールダウンの差がここで効いてきます。

アバベリは他キャラよりも技のクールダウンが極端に短いので無敵技のC信心をガンガン使って確定を狙う事ができる唯一のキャラ。もちろんこちらも確定を狙われやすく、それをフォローするために技を使うとその分体力を消費する自傷キャラなので塩梅が難しい。

この日はこちらが攻めさせている展開が多くなったので確定チャンスが自然と多かったのが勝因になったかなと思う。というわけで結果は勝利、これでTOP4まで来ました。

アバベリは安定しない、大会向きではないとよく言われていますが実際その通りだとは思います。でもEVO壇上の大舞台でも頑張れば意外とイケてるでしょ?ってところを見せれたのは個人的にはよかったかなと今書いてて思いました。


さてTOP4、次の相手がgamera。言わずもがな日本最強プレイヤー、特に地上戦を主体にした差し合いと反応がずば抜けている。

-11:11:30~ TOP4 VS gamera-

https://www.twitch.tv/videos/1554105119?filter=archives&sort=time

今回の遠征で最も長く一緒にいたプレイヤーでホテルの部屋も一緒。そんな二人がEVO壇上でしかもルーザーズなのでどちらかが生き残り、どちらかが死ぬ。gameraはジータを選択、自分はシスを選択。

この組み合わせ、シス視点ではそこまで悪くはないんだけどgameraがかなり対策出来ているので自分のシスの練度だと全然足りてなかったなと感じました。結果論ではあるけどシスを選択したのはあまりよくなかったなーと反省、何もできずに1試合落とす。

このままシスで行っても結果は見えているので、シャルロッテをピック。キャラ相性は最悪の部類ですがそこは気合でカバー。というか今動画見返しながら書いてるんですが、あの時の緊張感とかプレッシャーみたいなものがふつふつと蘇ってきます。

本音ではシャルでジータは絶対やりたくないので動画で見てるだけで胃が痛くなります。お互い差し合いには自信があるんですがリーチ差や弾の存在など気を使う部分が多い。

それでもチャンスはあったりお互いミスしたりで1試合取返し1-1フルセットラウンド最終試合。ポイントとなったのは「無敵」かなーって思いました。お互い極限状態であった中で自分が起き攻めなど攻めている場面で、無敵技のライジングソードやオーバードライブなど3回は食らってました。

逆に自分は最後のオーバードライブ1回を避けられている。先に相手のパナしポイントが来ていたのでそこを制することができてれば結果は変わっていたかなーと思いました。試合後ももうちょっとで勝てたような気がした、と感じていたのでおそらくこういうところを感じ取っていたのかなと思いました。

ん~~~~~~~~~~~~~~~悔しい。

次は倒す。

GSの皆さんへ

EVO期間中深夜にもかかわらず沢山の応援本当にありがとうございました!いつも言っていますが皆さんのおかげでEVOの大舞台に立つことができてとても嬉しかったです。

帰国後自分が試合に負けて客席に向かってお辞儀をしている姿を見て泣いてしまったというお話を聞きました。次はこの悲しみの涙をうれし泣きに変えてみせます。

これからも頑張ります。変わらずの応援よろしくお願いします!

最後に

というわけでEVO2022 GBVSは4位という結果になりました。

今回はコロナ禍でのEVOという事もあり、大会結果もですが無事帰国するという事も重要なミッションだと思ってやってまいりました。今このレポートを書いている時点では長旅の疲れは感じてますが無事に日々を過ごせていて健康の有難みを感じています。

おそらくコロナ禍で海外大会遠征をもっともしているプレイヤーである自分が、コロナに掛かってしまっていては今後海外大会に行ってみたいと思われなくなってしまうのは嫌なのでかなり気をつけています。海外勢、特にアメリカ勢は細かいテクニックは苦手そうですがフィジカルの強い人が多い印象です。主に対空の精度や大胆な攻めなどダメージに直結した行動が得意なイメージです。ちょっと自分のスタイルと似ているなと思っています。

今後も何やらGBVS大会もありますし、世界でも大会が開催されるということでどんどん盛り上がっていくんではないかと思います。来年もおそらくきっと絶対必ずEVOでGBVSはあると信じています。

次回は今年の反省を踏まえて「優勝」必ず掴み取ります。

今後とも応援よろしくお願いします!

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